2010年 報恩講 


報恩講は、私達の浄土真宗をお開きになった親鸞聖人のご命日(旧暦11月28日)を縁として、聖人の御苦労を偲び、聖人のご恩に報いる報恩の集いです。併せて、皆様のご先祖や故人となられた方々を偲び、感謝する集いでもあります。
二日間10月9・10日の当山報恩講は、多数のご参詣を戴き、盛大にお勤めすることができました。
門信徒の皆様からは、ご丁重なご墾志を頂戴し、誠に有り難うございました。
今後とも法徳寺発展のため、一層のお力添えを賜りたくお願い申し上げます。
略儀ながらホームページでのお礼言上ご容赦ください。
向寒の砌、くれぐれもご自愛の程念じあげます。合掌 



     

     


(↓ 当日の法話)
 先日、ラジオを聞いておりましたら、ご主人が幸せな一生を暮らせるには、どうしたらいいのか、ということを話しておりました。
皆様、どうしたらいいと思いますか?
それは、奥様よりも早く死ぬことだというのです。アンケートではっきり出ているそうです。
どちらかのパートナーを失って、「話し相手がいなくなって寂しいと思いますか?」という質問に、ご主人は、100%の方が
寂しいと答えています。
奥様はどうかというと、4割だというのです、後の6割の方は、寂しいと思わないというのです。
「一緒に出かける人がいなくなって寂しいか?」という質問には、ご主人は、8割の方が寂しい、女性は、たったの
2割だというのです。
ですからね、ご主人が先に行った方が幸せなようです。

 この前、私、東京ディズニーランドに遊びに行ってきました。
私が、歩いていましたら、ある小学生のお嬢さんが、従業員の、掃除をしている女性に話かけていたのです。
「今、何をしているのですか?」
私は、それを見て、明らかに、掃除をしている方に、「何をしているのですか?」と尋ねるのはどうしてだろう?
・・・と思ったのです。そうしましたら、その従業員の方は、何と答えたと思いますか?
その女性は「はい、夢の欠片を拾っています(笑顔)」と答えたのです。
その小学生は、それを聞いて、とても、嬉しそうでした。従業員の方が、そのように、答えると知っていたのでしょうね。
ディズニーランドは、ファンタジーの世界、夢の世界だからそのように答えるのでしょう。
でも、ディズニーランドの中で、聞いたから素敵だなと思いますが、普通の道端で聞いたら、この人、ちょっと頭が
おかしいと思いますよね(笑)。
その場が持っている雰囲気というのは、とても大切です。
今、皆様は、お寺の本堂にお参りして下さっていますが、お寺の本堂に座ると、何か、落ち着くとか、すがすがしい
気持ちになるのではないかと思います。
それは、その場が持っている、はたらきであって、理屈では説明出来ません。
ディズニーランドが夢の世界ならば、お寺の本堂は、この世にありながら、阿弥陀様の極楽浄土の世界です。
お線香は、浄土の香りです。皆様、家では、安物のお線香は、使ってはいけません。
なるべく、上等の物を使ってくださいね(笑)。
本堂で聞くお話は、浄土の世界ですから、お金儲けではなく、どうしたら、浄土へいけるかの話を聞くのです。

 報恩講は、親鸞聖人のご命日に、親鸞様へ感謝しましょうという法要です。
でも、皆様、なぜ感謝をするのでしょうか?
もし、親鸞聖人が、この世に誕生されなかったら、どうなっていたでしょうか。
法徳寺はなかったでしょうし、こうして、皆様と遇うこともなかったのです。
私は、親鸞聖人の教えに出会えて本当によかったと思います。
もし、出会っていなかったら、死への不安の中で人生を過ごさねばならなかったのです。

先日、「死ぬときに後悔すること25」という本を読みました。
作者の方は、千人もの方の最期をみとった、お医者様です。
人は、最期にどのようなことを後悔するのかをまとめた本であり、今、生きている方が、人生の最期を、
後悔しないように、書いた本です。
その中で、「生と死の問題を、乗り越えることが出来なかったこと」、「神仏の教えを知らなかったこと」、
というのが出ておりました。

 誰もが、この世の旅立ちがあります。
そのために、生きている間に、その旅立ちの準備をしておかなければなりません。
しかし、案外、その準備をされている方はそう多くはないようです。

 その旅立ちの準備が、人生の宿題です。その宿題を生きている間に片付けておかねばなりません。
その片付けない方は、必ず、後悔するのです。
遣り残した宿題を人生という先生は決して許してくれないのです。
でも、皆様、安心してください、皆様に代わって、阿弥陀様が宿題を終わらせてくれているのです。
 阿弥陀様の救いは、今聞いて、今、救われる教えです。
今、助かる教えです。いつでも、救いが間に合っているのです。
既に、阿弥陀様の救いの中にあるのです。
そして、今、浄土への旅の途中なのです。
そのことを、親鸞聖人が教えて下さいました、もし、いらっしゃらなかったら、
今も、私たちは、死への不安の中にいたことでしょう。
                                                  (法話 副住職 伊東英幸)

                                                                           
 報恩講に伴い、10月のニコニコ法話会を念仏奉仕の日として、皆さまで本堂や接待所をお掃除していただきました。
 
 おかげさまで気持ちよく、いい報恩講を行うことができました。ありがとうございます。