鎌倉の大仏


先日横浜でAPECが開催され、会議に出席する各国首脳はファーストレディー(夫人)と共に日本を訪れました。そのご夫人方は会議中、鎌倉の建長寺を訪れ、座禅体験などをなさったようです。私も一昨年建長寺で二泊三日の研修会に参加しましたので大変嬉しく思いました。さらに会議終了後すぐにオバマ大統領が鎌倉の大仏を訪問すると聞き、私はオバマさんを一目見ようと仕事が終わった後すぐに鎌倉に急行しましたが、あいにく30分前に帰られた後でした。

鎌倉市の高徳院に鎮座する大仏は「鎌倉の大仏」と称され、奈良の大仏と並び「日本三大大仏」(後ほど説明)のひとつに数えられています。奈良の大仏が毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)という名の仏であるのに対し、鎌倉の大仏は浄土真宗のご本尊と同じ「阿弥陀如来」です。{姿、形がずいぶん違う}と思うかもしれませんが、座っているのが鎌倉の大仏、立っているのが浄土真宗のご本尊というだけの違いだけで、同じ阿弥陀如来像です。それもそのはず、高徳院は浄土宗で法然上人が開祖。浄土真宗は法然上人の弟子の親鸞聖人が開祖だから似た教えだからです。

ところが立像と坐像には、意味合いに少し違いがあるのです。実は座っているよりも、立っている像の方が衆生に働きかけようという願いが強いのです。私たちも座ったままでは人に優しくしたり、介護したりなどできません。立っていなければ身の回りの世話はやりにくいでしょう。同じように浄土真宗のご本尊「阿弥陀如来立像」は{仏の側から助けに行くぞ}との気持ちの表れなのです。

浄土真宗は必ず立像ですが、浄土宗が坐像とは限りません。坐像は日本仏教初期に多くみられる形で、禅定という修行をしている姿です。

ちなみに「日本三大大仏」の3つめは、現在決められない状況だそうです。全国多くの大仏がその三大仏目を自称したり希望したりしていますが、どれも歴史や経緯、大きさなど決め手に欠ける状況だそうです。大きさだけなら牛久の大仏が世界一なのですが・・。

 法徳寺のある厚木市は素晴らしい立地にあります。横浜、鎌倉、湘南、箱根、丹沢、それら観光地の中心にあり、どれも1時間以内に行くことが出来ます。観光の拠点としてはとてもいい場所です。法徳寺では仏教壮年会を中心に時々、日帰り研修旅行をしています。そちらの方にも参加してみたらいかがでしょうか。また神奈川県は大阪府を抜き、都道府県別の人口第2位になったそうです。神奈川の発展も目ざましいものがありますが、法徳寺も特に平成に入りで大きく飛躍しました。それもひとえに檀家さんのご協力があってからこそだと思います。平成22年もお世話になりました。また来年もよろしくお願いします。



善林寺 八千代聖苑 主管 伊東知幸