念珠の使い方

先月から親鸞聖人750回大遠忌法要が京都西本願寺にて営まれています。

残念ながら関東に住んでいますと盛り上がりを感じませんが、京都では町をあげての

大イベントとなっているようです。法徳寺では11月に団体参拝を予定していますが、

もちろん個人でお参りすることもお勧めします。


その時持ち物として忘れてならないのは、念(ねん)(じゅ)です。一般に数珠(じゅず)

と呼ぶことが多いのですが、浄土真宗では念珠と呼ぶことが多いです。

それは念珠がもともと念仏の数を数えるための道具だったという理由もあります。

また数珠というとアクセサリー的意味を含みますが、念珠というと「仏さまを念じるための数珠」

と言えますのでやはり念珠と呼ぶのがよいかと思います。

ちなみに珠の数は、「百八つの煩悩を断ずる」との意味を持つことから、その約数(54、27、18)が

使われていることが多いようです。実際には様々な材質、長さがありその通りではありませんが。

但し、浄土真宗では煩悩を断ずるために称えるわけではないのであしからず。

浄土真宗本願寺派が推奨する念珠には、男性用と女性用がありそれぞれに一輪と二輪があります。

しかし二輪は僧侶のみが使うものなので説明は省きます。

男性用は「ひも房」と言い、房が4本下がっているシンプルなものです。根元が特殊な編み方をし

先に4本紐が伸びています。

女性用は「きり房」と言い柔らかな房がふさふさしていて、まさに女性らしさを感じられるデザインです。

よく丸いお団子が2つ着いた念珠を使っている方を見かけます。ダメではありませんが浄土真宗としては

規定外となります。


念珠は房を下に垂らすようにして左手に持ちます。

座るときは、膝の上で左手に持つ念珠を右手の上に重ねるようにして持ちます。

合掌のときは胸の前で両手を合わせ、親指と人差し指の間にかけ、親指で軽く押さえます。

念珠をこすり合わせて音を出したりしてはいけません。そして伸ばした指先と上体との間が約45度に

なるようにします。決して顔の前で手を合わせたりはしません。

多くの人は恥ずかしがって念仏を称えませんが(「黙念」といいます)、浄土真宗では大きい声で

「南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)」と数回称えることが作法となっています。

称え終えたら腰から上体を45度前傾し、すぐに姿勢を戻します。

なかなか言葉で説明するのは難しいですが、すべて浄土真宗の指南書に記載されているものですので

是非覚えていただきたいものです。

わからないことがあったら法徳寺の僧侶に質問してみてください。

善林寺 八千代聖苑 主管 伊東知幸