門徒式章

先月は、お参りの際欠かせない念珠について話しました。

今回は欠かせないわけではありませんが、できれば身につけてほしい、門徒式章について

話したいと思います。

そもそも門徒式章とは何かというと、僧侶が首から下げている輪袈裟を小さくしたような形を

しており、浄土真宗門徒(信者)の証としてお参りや法事の際、信者の皆さんが身につけるものです。

 式章前面2か所と上部1か所には、宗紋である「下り藤(さがりふじ)」(西六条藤)が刺繍されており、

上部の刺繍が首の後ろにくるようにかけ、後ろからみた時刺繍が逆さまにならないように注意します。


 合わせる服装はできるだけ整ったものが相応しいです。

Tシャツでは首に直接式章が触れるため汚れやすくなります。

せめて襟付きのシャツの上から掛けたいものです。
掛けるタイミングですが、どんなに熱心な方でも

家から掛けてくるのは、傷みやすくなるのでご遠慮ください。

式場や境内に入るところで掛けるのがよいと思います。


 門徒式章の取り扱いは僧侶の輪袈裟と同じで、できるだけ丁寧に扱います。

床に直接置くことは避け、何かを敷いた上に置くようにします。

カバンには直接入れず専用の袋に仕舞うようにします。これは念珠についても同じです。

また門徒式章を掛けたままトイレに行くのも無作法とされています。


まだお持ちでない方は、法徳寺で注文するか、浄土真宗に詳しい仏具店で手に入ります。

その際は浄土真宗本願寺派の門徒式章であることを伝え、他宗の式章と間違えないように注意して

ください。色や模様は好みのものを選べます。何色は偉い人が着用するなどという決まりはありません。

 他宗の葬儀や法事に参列の際にはどうすべきか?

「門徒として誇りを持ち着用すべきだ」との考えもありますが、他宗信者の心理としては面白くないようです。

浄土真宗以外の宗教行事での着用は遠慮しておいたほうが無難です。


 どうぞ次回のニコニコ法話会には門徒式章を首にかけ、参加してみてください。

門徒として気が引き締まる思いがするはずです。

「浄土真宗の教えを心の拠り所とし、お念仏を称える生活をしています」と周りの皆さんに見られる

わけですから、緊張するかもしれませんが、どうか心配せず参加していただきたいと思います。

善林寺 八千代聖苑 主管 伊東知幸