◇ 日頃のご仏壇へのおつとめについて
朝起きましたら、お仏飯をお供えします。
お仏飯とは、炊き上がったごはんのお初のことです。
ご飯を炊かないお宅はパンでも結構です。
他宗のように、お茶やお水などは供えません。
そして、礼拝のときは、蝋燭に点火し、お線香は香炉の大きさに
合わせて折り、寝かせて供えます。
リンは、お経を称えるときにだけ鳴らします。
◇ 聖典について
浄土真宗では、聖典(お経の本)は非常に大切なものです。
これは僧侶だけが持つものではなく、信者の方一人一人が必ず持つものです。
聖典は、浄土真宗で朝・晩お勤めする大切なお経が載っています。
どこかにしまってしまうのでなく、是非、朝・晩ご仏壇に向かい、お経を称えて下さい。
お経を称える時間がない方は、毎日、お出かけになる前に、
仏壇に向かい、お線香を供え、
合掌・礼拝し「なんまんだぶつ」とお念仏を称えましょう。
また、お帰りになりましたら、
まずは仏壇に向かうよう心がけましょう。
その際、必ず念珠を両手にかけるようにいたしましょう。
聖典は、お寺にございますので、お求めください。
◇ お経について
お経は、聖典に載っている、正信偈・讃仏偈・重誓偈などを称えます。
お経を称える際
- はじめに合掌・礼拝
- 「なんまんだぶつ」と、 お念仏を称えます。 数は何回でも結構です。
- 聖典をおしいただいてから、聖典を開き、リンを二回、鳴らし始めます。
- お経の最後には3回リンを鳴らし終わります。
- もう一度聖典をいただいてから閉じ、 最後に合掌・礼拝でお念仏を称えます。
讃仏偈、重誓偈はふしをつけずに称えます。
正信偈は、ふしをつけて称えるお経で、
浄土真宗では、一番大切な日常のお勤めです。
念仏・お経を称えるのは、故人の霊を慰めたり、成仏させるための呪文ではなく、
今までの人生のご苦労を偲び、現在は阿弥陀仏と共に仏様となって、
私たちを救いとる、はたらきして下さっていることに感謝するためです。
お経には、阿弥陀如来様の真実の救いが説かれてあるのです。
亡くなった方の霊を鎮めるような呪文が説かれているのではありません。
生きてる者の為に、お経はあります。
お経は、元はお釈迦様が説かれたものを、お弟子方が後世の人々にも伝わるように
文字として残して下さったものです。
お経を称え、亡き方を偲ぶと共に、必ず浄土へ救いとると、はたらいて下さっている、
阿弥陀如来様の真実の救いに耳を傾けましょう。
これからの皆様の生活が、お念仏と共にあることが、故人が一番喜ばれるのです。
◇ お経を正確に習いたい方へ
お経本についてなど、詳しくは本願寺出版社のホームページをご覧ください。
法徳寺にはお経のテープや、お経の意味を分かりやすく書いてある本があります。
また、毎月法話会があります。
法話会は、基本的には毎月2日。土日、行事で変更あり。
(参加費無料・どなたでも参加できます。)
お気軽に、お問い合わせください。
◇ お墓参りの心得
- まずは本堂のご本尊(阿弥陀如来)にお参りしましょう。
- お正月、春秋のお彼岸、お盆には家族そろってお参りしましょう。
- 親の命日には必ず、お参りしましょう。
- 家族にお祝事があれば、お参りしましょう。
- 悲しいことや自分の心に迷いが起こった時は、お参りしましょう。
- お寺の近くに来たら、お参りしましょう。
◇ お墓の建て方
- ① 軸石の正面には、[南無阿弥陀仏]を刻む
- 「倶会一処」でも良いと思いますが、やはり、南無阿弥陀仏が一番でしょう。
- ② 水子地蔵(亡くなった胎児を供養するための地蔵菩薩像)や五輪塔(五つの石を組み合わせたお墓)は作らない。
- 浄土真宗では、地蔵像を建てません。
- ③ 建てられた方の名前や年月は、軸石の裏側に刻みますが、その際、「○年○月吉日」のように、吉日の文字は入れない。
- 浄土真宗は、日の良し悪しは申しません。また、お墓を建てる時期は、お盆やお彼岸などという決まりはありません。上記の日の良し悪しは言わないからです。
- ④ お墓の向き、場所、墓石の形、墓石の種類などには、こだわりません。どの方角でも、場所でも、大丈夫です。
- 浄土真宗は、日の良し悪し、方角などには、一切、こだわらない宗派です。
- ⑤ 法名を刻む石版には、「○○家法名碑」とか「○○家倶会一処」とします。
- 石版を別に作らない場合は、軸石の側面に刻みます。